薬剤師の転職

保険薬剤師、いざ転職!スムーズかつ円満に転職するための手引き

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保険薬剤師が円満・スムーズに転職するための手引き

働きながら転職活動をし、見事希望の転職先から内定をもらったあなた。おめでとうございます!

ほっと一息と思いきや、内定後は退職のためにもらうべき書類や手続き、転職先とのがやり取りがたくさん待っています。もうひと踏ん張りしましょう。

ということで今回は、スムーズに退職&転職を迎えるために、もらうべき書類や手続き、円満退職のためのアドバイスをまとめました。退職から転職のスケジュールに沿って説明していくので、内定後の参考にしてくださいね。

保険薬剤師の転職
円満退職のススメ

意外と狭い薬剤師業界。

退職後も元の職場の同僚に、研修会や学会でバッタリ会ったり、通勤圏が同じだと駅で遭遇したり、なんてことがあります。

そんなとき気まずい思いはしたくないですよね。

ここではできる限り晴れやかに送り出してもらうための、退職のポイントをご紹介していきましょう。

退職の伝え方

誰よりも先に「直属の上長」に「口頭」で伝えること。退職理由は正直に伝えなくてOKですが、自分の成長に絡めた「前向き」な理由を伝えましょう。

退職のベストタイミング

職場によりますが、就業規則を確認し、繁忙期を避けるようにしましょう。

退職時の引き継ぎ

義務じゃないけど、引き継ぎも忘れずに!引き継ぎを経験することで、あなたのスキルアップに繋がります。

挨拶回り

挨拶回り」は社内以外にも患者さんやクリニックの従業員さんなど、お世話になった人に幅広く礼儀を尽くしましょう。医療の業界は、意外と狭いもの。ひょんなことから今後の仕事につながるかもしれません。

ではそれぞれを具体的に見ていきましょう。
 
薬剤師 転職
 

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退職の伝え方

誰よりも先に「直接の上長」に「口頭」で伝える

退職願を提出する前に、まずは「直属の上長(店長や管理薬剤師)」に退職の意志を「口頭」で伝えましょう。

「直属の上長」をスキップして、人事部やエリアマネージャーに直接話すのはマナー違反。

直接の上長の管理能力が疑われるなど、余計な火種に発展することがありますので、必ず「直接の上長」に伝えましょう。

同僚にも「ここだけの話、転職するの····」と不用意に伝えるのもNG。うわさが広まり、人間関係がこじれます。

退職を伝えるときは、事前に「折り入って大切なお話があるのですが、終業後にお時間を頂けますか?」と確認し、重要なことを話せる時間と場を作りましょう。
 

「前向き」な退職理由を伝える

職場の人間関係や残業の多さで転職を決めた方もいらっしゃると思います。

でも、退職理由は正直に話す必要はありません

退職理由次第では「転職ではなく店舗異動はどうか」「休職して少し頭を冷やしたらどうか」など、激しい引き止めにあいます。「将来開業したいから、違う運営の仕方を見て学びたい」など、自分の成長に絡めた理由を伝えるのが良いでしょう。
 

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退職のタイミング

退職にちょうどよいタイミングは、職場によって変わります。ここではタイミングを見つけるためのポイントをご紹介しましょう。
 

まずは就労規則を確認

民法上は、2週間前に退職届を提出すればOKですが、現場は新しい人材の採用&引継ぎが必要になります。すぐに退職というわけにはいきません。

なので、まずは自社の「就労規則」を確認しましょう。退職を申し出てから実際に退職できるまでの期間は、就労規則に必ず明記されています。余裕があるなら、最低でも3か月前までに申し出るのがベストです。
 

繁忙期は避ける

職場がドタバタする繁忙期に辞めてしまうと、引継ぎ業務や退職の手続きが中途半端になります。

内科メインの薬局であれば冬場は風邪やインフルエンザ、春先は花粉症で忙しいですよね。なので可能な限り閑散期に退職するのもポイントの一つ。

数年職場にいると閑散期は把握していると思うので、その時期に合わせましょう。
 

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引き継ぎ

仕事の引継ぎは、義務ではありません。ですが礼儀として、円満に退職&その後の良好な関係のために、しっかり行いたいもの。

  • 引継ぎ内容をリストアップ
  • 現職で培った虎の巻(患者さんのクセ、店舗ルール)をまとめる

など、文章で残しておくとスムーズかつ確実に引き継げます。

引き継ぎ期間がある場合は、期間が限られているので、効率よく伝える必要があります。「誰に」「何を」「いつ」「どうやって」引き継ぐか、計画を立てましょう。

引き継ぎはあなたのスキルアップに!

引き継ぎは面倒なものと思いがちですが、実は引き継ぎって、あなたのスキルアップになるんです。

引き継ぎを行うことによって、

  • あなたの仕事の棚卸に繋がる
  • 資料整理やスケジュール管理が身に付く
  • 仕事を客観的に見る視野が身に付く
  • 人への仕事の割り振り方や、教え方が身に付く

どれも漫然と仕事をしていては身につかないスキルです。
 

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挨拶回り

同僚や社内の上司だけでなく、お世話になった方々にも退職することを伝え、挨拶をしましょう。

顔なじみの患者さんや、顔を合わせることが多かったのであれば、門前の病院・クリニックやMR担当者への挨拶も忘れずに。

職場の大切な取引先ですし、偶然再会することも。今後仕事に繋がる可能性もあるので、しっかりと挨拶をしておきましょう。
 

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退職に必要な書類・手続きとは

では次に、退職するときに提出する書類や、返却する物品、会社から受け取る書類をまとめていきます。
 

退職願

上長に退職する意志を伝えたら「退職願」を提出して退職時期を決めます。
 

退職で返却するもの・受け取るもの

基本、職場で受け取ったもの、借りているものはすべて返却し、離職後で必要となる書類を受け取ります。

返却するもの

健康保険被保険者証・身分証・名刺・通勤定期・白衣や制服・内規や業務時間中に作成した書類・店舗のカギ、セキュリティカード

受け取るもの

薬剤師免許証・保険薬剤師登録標・雇用保険被保険者証・健康保険資格喪失証明書・離職票・年金手帳・源泉徴収票


 

残った有給休暇の申請

残有休の買い取り制度がある場合でも時給数百円にしかならないことがほとんど。

有休は頑張って働いたあなたの法的に認められた権利です。申請してしっかり休みましょう。
 

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退職手続きを解説

では、これらのポイントをなぜ必要かも含め、詳しくご説明してみましょう。
 

退職願

直接の上長に退職の意思を伝え、納得してもらえたら「退職願」を必ず提出しましょう。

書式は「自筆で作成するもの」「会社の規定があり、それに応じて作成するもの」があります。会社規定の様式がある場合は、人事担当者から指示を受けたものに記入しましょう。

上部に退職の意思が受理されると、相談の上で退職日が決まります。

ワンポイントアドバイス

退職願は形式的な書類なので、退職理由は「一身上の都合」もしくは「私事都合」でOKです。


 
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退職手続き

退職までに必要な様々な手続き。抜かりのないよう、事前に確認しておきましょう。
 

退職日までに返却するもの・受け取るもの

まず退職するまでに、職場に返却するものと受け取るものを確認していきます。

自宅で保管している場合もあるので、しっかり確認を。

返却するもの

職場から支給・貸与されたものは、すべて返却すると思ってください。

  • 健康保険被保険者証・身分証(名刺や名札、社員証など)
  • 名刺(返却 or シュレッダー)
  • 通勤定期
  • 白衣や制服
  • 内規や業務時間中に作成した書類
  • 店舗のカギ、セキュリティカード

受け取るもの

他の職場で働くときには必要なものばかりです。忘れずに受け取り、大切に保管しましょう。

  • 薬剤師免許証(職場に預けている場合)
  • 保険薬剤師登録標(職場に預けている場合)
  • 雇用保険被保険者証
  • 健康保険資格喪失証明書
  • 離職票(次の就職先が決まっている場合は不要)
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票

雇用保険被保険者証は転職先に提出したり、失業給付金を受け取るときにも必要となります。

また源泉徴収票は、離職した年内に転職する人は、転職先で年末調整を行うことになりますので、そのときに提出が必要となります。源泉徴収票は、退職日当日ではなく、退職後郵送などで受け取ることがほとんど。必ず後日確認し、ひと月経っても届かなければ前職に問い合わせましょう。

万が一「すでに発行した」などで再発行を断られた場合は、税務署に「源泉徴収票不交付の届出書」を提出してください。以前の職場に税務署が指導し、交付してくれます。


 

有給休暇の手続き

最後に、有給の消化も忘れずに。

忙しい店舗で有給休暇が取りづらい場合もあると思いますが、有給を消化することは法律で認められたあなたの権利です。

買い取り制度がある会社もありますが、時給換算した場合、数百円という場合がほとんど。まじめに働いて勝ち取った有休ですので、事前に上長と相談して、しっかり休んだうえで退職しましょう。
 

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入社前後の公的な手続き

では最後に、新しい職場への入社前後の公的な手続きについて見ていきましょう。

転職のタイミングや状況次第で、手続きの仕方って違うんです。すぐ転職先に入社する場合はその会社で手続きを、「せっかく転職するし、退職~入社まで1か月時間をあけて、旅行に行こう!」というように、転職まで時間が開く場合はご自身で手続きを行います。

具体的には、以下のような手続きが必要になります。

健康保険

退職後すぐに入社する場合
入社したら、転職先の人事部に手続きをお願いしましょう。
 
入社まで時間が開く場合
この場合、3通りの加入方法から選びましょう。

  • 「国民健康保険」に加入
    退職日の翌日〜14日以内に、自治体の担当窓口で加入手続きをしましょう。
  • 前職で加入していた健康保険の「任意継続被保険者」になる
    退職日の翌日〜20日以内に「管轄の社会保険事務局」か「所属する健康保険組合」のいずれかに行き、手続きします。
  • 親や配偶者が加入している「健康保険の被扶養者」になる
    親や配偶者が勤める会社に「被扶養者届」と必要書類を提出しましょう。

年金

退職後すぐに入社する場合
転職先の人事部に年金手帳を提出します。
 
入社まで時間が開く場合
厚生年金から国民年金への切り替えのため、住民票のある自治体の窓口で切り替え手続きをしてください。

所得税

退職後すぐに入社する場合
転職先の人事部に源泉徴収票を提出します。
 
入社まで時間が開く場合
退職をした日からその年の12月31日までに入社しなかった場合、翌年の2月15日〜3月15日の間に税務署にて、確定申告が必要になります。

11月の末に退職し、翌年の年始まで留学!などした場合は、確定申告が必要に。必ず書類が届くので、1月末から定期的に郵便受けをチェックしましょう。

住民税

住民税は「前年の収入に対して課税」されるのですが、ちょっと特殊で「退職月」によって手続き方法が変わります。

手続き方法をまとめてみると

1~5月に退職した場合
今年度分の住民税は、退職する会社の給料から一括で天引きされます。なので退職する会社にお任せでOK。通常は最後の給与からの天引き(6月1日に転職先へ入社した場合は最初の給与から一括で天引き)なので、給与を見てドッキリ、なんてことも。驚かずに深呼吸して、明細を確認してくださいね。
 
6~12月に退職した場合
しかし6月~12月の間に退職した場合が面倒。「一括で天引きしてもらう」か「普通徴収(自分で納付する方法)に切り替える」かのいずれかを選ばなければなりません。普通徴収を選択した場合は、自治体から納付書が届くので、期日までに支払うようにしましょう。額が多い場合は4回分割で支払う方法もありますよ。

雇用保険

雇用保険は退職理由によって、受給開始日や受給日数が違います。ただし雇用保険がもらえるのは「転職先が見つかっていない」場合です。

受給のためには、退職後、管轄のハローワークに「雇用保険被保険者証」「離職票」「身分を確認できるもの」「本人名義の銀行口座の分かるもの」「印鑑」を持参して手続きをします。

受給のためにはいろいろ講座を受講したり、1か月ごとにハローワークで求職活動をするなど、多くの縛りがあります。


 

「保険薬剤師が円満・スムーズに転職するための手引き」まとめ

ご覧になったように、転職活動のあともやることは盛りだくさんですね。ですのでなるべく効率よく、抜かりなく行動したいもの。

退職の前後、新しい職場に入社する前後に行う手続きや必要な書類は、なるべく網羅するよう努めました。

スムーズで誠実な転職ができれば、人としての信頼度も、薬剤師&社会人としてのスキルもアップします。

このページの内容を参考に、あなたの転職が素敵なものになりますように。

 

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