看護師のあなた、
「転職を考えているけど、どうやって転職活動したら良いの?」「転職サイトって本当に怪しくないの?利用しても大丈夫?お金はかからない?」「自力での転職活動ってやっぱり限界があるかな‥転職サイトとハローワーク、どちらを使おうかな?」
転職を考え始めた時にこのような不安や悩みを抱えたことはありませんか?
これから初めての転職をする!という方は特に不安ですよね。
そこで今回は、看護師の転職活動の中から『転職サイトを利用&自力で探す編』と題して、転職サイトと自力で探す方法に特化したお話をしていきたいと思います。
今後の転職の際に安心して転職活動がすすめられるよう、少しでも参考にしていただければ幸いです。
目次
転職サイトで看護師転職
はじめに、転職サイトについて見ていきましょう。
そもそも転職サイトとはどのようなサイトなのでしょうか?
看護師の転職サイトとは?
転職サイトとは厚生労働省の許可を得て民間企業がビジネスとして行っている職業紹介所を指します。看護師専門の転職サイトは全国に約30あります。
看護師の転職や再就職を無料でサポートしてくれ、転職者自身にはコストは一切かかりません。
一方、求人を掲載する病院やクリニック側は1人当たりを採用するにあたって数万円~40万円程度を転職サイトへ支払う仕組みになっています。紹介料は、入職した看護師さんの給料(年収)の30%程度とも言われています。
看護師の転職サイトは、登録すると希望や条件に近い求人をメールや電話で紹介してくれたり、具体的な転職や再就職へのサポートを行ってくれます。
また、転職後もアフターフォローがある会社もあり、どこまでサポートしてくれるのかは転職サイトの会社次第になります。転職サイトがこれまでのたくさんの事例から培った情報やアドバイスはとても役に立つものです。
転職サイトの他にも国が運営している公共職業安定所「ハローワーク」もありますが、根本的に運営している母体が異なるというのが、転職サイトとハローワークの決定的な違いでしょうか。
どちらを利用しても転職希望者にコストがかかることは一切ありませんので、安心してくださいね。
看護師転職サイト〜利用の流れ
次に転職サイトの使い方について順を追ってご紹介していきます。
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1転職サイトに登録する
まずはインターネットの検索エンジンで『看護師 転職サイト』と検索してみましょう。
するとたくさんの転職サイトが表示されると思います。そのサイトをいくつか見ていき、直観で良さそうだなと思う転職サイトを一つに絞ります。
登録はそれぞれのサイトの登録フォームから行うことが可能です。登録の際には住んでいる都道府県や市区町村、年代、希望する職種、メールアドレス、電話番号などを入力していきます。
登録が完了したら担当者から「メールか電話にご連絡します」という旨の表示がされますので、担当者から連絡が来るのを待ちましょう。
担当者から最初に連絡が来たら「多忙なので出来ればメールでのやりとりを希望したい」「男性の人材コーディネーターの方が話しやすいので変更してもらいたい」など転職サイトへの希望を是非この機会に伝えましょう。
何だか悪い気がするな····と尻込みしてしまうかもしれませんが、その心配は転職活動において不要です。自分の転職活動を有意義なものにするためにも希望ははっきりと伝えましょう。
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2転職サイトの会社から求人を紹介される
看護師転職サイトに登録すると、3日以内には担当者から連絡が来ます。
そこで転職に際しての希望や条件(何科を希望/土日祝日は勤務可能か/勤務時間は何時~何時までか/夜勤は可能か/残業は出来るか/通勤時間はどれくらいが目安かなど)を詳しく聞かれます。
そして、その中で人材コーディネーターが転職者の希望や条件をまとめ、少しずつ候補を絞っていきます。
初回の電話やメールでの相談の後、人材コーディネーターが転職の候補先を複数ピックアップして紹介されますが、自分が良いと思う候補先があれば、面接に進んでいきます。
これは経験談からの話になりますが、面接に進む候補先は1か所に絞らず2〜3か所同時進行で受けることを強くおススメします。
1か所に絞って転職を進めてしまうと「ここしか受けていないし、なんだか良く分からないけど大丈夫でしょ。」と安易に妥協してしまい、結果、転職が失敗してしまう可能性が高いのです。
私自身も転職先の面接を1か所に限定した結果、自分の希望や条件がうやむやになってしまい、転職後にどうしても頑張る気になれず、転職に大失敗してしまった経験があります。
複数の候補先を同時期に見ていくことで人事の対応力の違いや雰囲気、希望条件などを比較することができるので、その中で最も良い条件で自分に合う転職先を見出していきましょう。
万が一、この段階で良さそうな候補先が無くても大丈夫!正直に人材コーディネーターにその旨を伝えて、改めて候補先を探してもらうことができるのでご安心を。
看護師転職サイトを活用した転職活動の成功の秘訣は、人材コーディネーターとのコミュニケーションにかかっていると言っても過言ではありません。自分の希望や条件は妥協せずに明確に伝えていきましょう。
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3応募・面接
転職の候補先が見つかったら次は転職先の面接・見学日程の調整、準備の段階です。
人材コーディネーターが候補先との面接・見学の日程調整を行ってくれますので、都合の良い日を複数伝えておきましょう。面接と見学は同日に行われることがほとんどです。
日程調整をしてくれている間に、転職者自身は履歴書の作成やスーツなどの準備をします。
履歴書に関しては人材コーディネーターが書き方を指導してくれますので、初めてでも安心してください。志望理由欄は余白が無いようしっかりと思いを書きましょう。(志望理由欄が約8割以上埋まっていないと、採用に繋がらないという噂もありますので注意です!)
面接に関しても、候補先との太いパイプを持つ人材コーディネーターがこれまでの経験を活かした面接対策を行ってくれます。
当日のおおまかな流れは
人材コーディネーターと集合→受付で面接に来た旨を伝える→人事担当者や看護部長、院長などと面接→施設内見学→面接終了
といった流れで転職サイトによっては振り返りをしたりするケースもあります。
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4応募・面接
無事内定をもらい、採用条件に同意をすればそこで採用が確定します。
転職後もアフターフォローがあり、万が一転職後に条件と異なる労働条件で働かされたり、どうしても環境が合わない場合には転職先と調整してくれたりします。
まさに転職開始から転職後まで、至れり尽くせりのサポートですね。
看護師転職サイトを利用するメリット・デメリット
さて転職サイトの概要が掴めたところで、次は看護師の転職サイトを利用するメリット・デメリットを見ていきましょう。
看護師の転職で転職サイトを使うメリット
看護師が転職サイトを利用するメリットは大きく分けて3つあります。
転職サイトのメリット
- 面接の日程調整など候補先とのやりとりを全て代行してくれる
- なかなか聞く事が出来ない細かなアドバイスをもらえる
- 条件や希望を交渉してくれる
では、ひとつずつ見ていきましょう。
1:面接の日程調整など候補先とのやりとりを全て代行してくれる
看護師専門転職サイトを利用すると人材コーディネーターと呼ばれる担当者が候補先との全ての連絡や面接の日程調整を行ってくれます。
面接日の事前に面接の練習に付き合ってくれたり、履歴書の書き方を指導してもらえたり、面接当日には交渉役として付き添いまでしてくれるのです。
転職における手間を省けるので時間を有効活用できるのも大きなポイントです。
2:なかなか聞く事が出来ない細かなアドバイスをもらえる
転職サイトがこれまでに培った独自の経験や転職候補先との長年の関係から導き出されるアドバイスはとても貴重です。
面接時には「ここの看護部長はライフワークバランスを大事にしている方なので、プライベートで打ち込んでいることがあれば、話題に入れると良いですよ」「この施設は最新の検査機器を取り入れていることが売りなので、そこを質問すると高評価に繋がりやすいです」など細かなアドバイスがもらえます。
3:条件や希望を交渉してくれる
「土日祝日は勤務出来ない」「給与をもう少し上げて欲しいな」など様々な希望があるかと思います。そんな直接口には出しづらい交渉も人材コーディネーターを介することで、候補先と交渉をしてくれます。
転職が成功すれば転職サイト側の利益にも繋がるため、人材コーディネーターは出来る限りの交渉をしてくれることでしょう。
交渉が苦手、という方には頼もしい存在になってくれますね。
看護師の転職で転職サイトを使うデメリット
次に、看護師の転職サイトを利用するデメリットは2つあります。
転職サイトのデメリット
- 何度も頻回に連絡来る
- 掲載されている条件と異なるケースがある
こちらもひとつずつ見てみましょう。
1:何度も頻回に連絡来る
人材コーディネーターからの連絡はメールよりも電話で来ることの方が圧倒的に多いです。でも、勤務中や夜勤明けに頻繁に電話がかかってきては困りますよね。
頻繁だな····と感じたら「連絡は平日の〇~〇時の間にまとめてお願いします」「電話は取れないこともあるので、メールにお願いします」と伝えましょう。
もしもこのように伝えても改善されない場合は転職サイトを変更することをおすすめします。
2:掲載されている条件と異なるケースがある
看護師の転職サイトの中には利益を重視しすぎるあまり、転職者の希望とは異なる条件で転職を進めようとする会社があります。
ここで「もう、この条件でも良いかな····」と安易に妥協してしまうと、転職は失敗してしまうので注意が必要。
もちろん希望に沿うように進めてくれる人材コーディネーターがほとんどですので、神経質になりすぎる必要はありません。
転職サイトがおすすめの看護師はどんな人?
多忙な人や転職活動の進め方に不安がある方、転職初心者には転職サイトの利用はおすすめと言えるでしょう。
しかし、メリット・デメリットを十分に理解した上で自分の条件や希望はしっかりと明確にしてから利用しないと、転職が失敗してしまう可能性もありますので注意が必要です。
看護師の転職〜自力で探す方法
自力で転職活動を進めていく方法としては、友人・知人の伝手(つて)で転職先を紹介してもらう方法や、大学、出身校からの経由による紹介での転職方法もあります。
友人・知人からの紹介であれば個人的な情報をたくさん仕入れることが出来るので、転職後のギャップが少ないようです。しかし転職活動におけるやりとりを全て自分一人でこなす必要があり、孤独感を感じやすいことも確か。
また医療系の大学や専門学校であれば、就職先の情報が多数集まってきます。有力な情報が聞けるかもしれないので、一度母校に転職案件がないかどうか尋ねてみるのも一つの手です。しかしこの方法も親身になって教えてもらえるかどうかは出身校によるところが大きく、この方法一本に絞って活動することはあまりおすすめできません。
看護師の転職体験談
私はこれまで転職を4回経験し、その4回の転職全てで転職サイトを利用してきました。
利用した転職サイトは3つでした。転職サイトも会社や担当となる人材コーディネーターによって進み方が非常にスムーズだなと感じるケースもあれば、このまま任せて大丈夫かな?と不安に思うケースもありました。
転職サイトが一概に良い・悪いとは言えませんし、各々のサイトとの相性もあります。
複数の転職サイトを見て自分に合うかどうか判断していき、自分の希望や条件は絶対にブレないように強い気持ちを持つことが転職には大切だと感じました。
また、良い転職をするにはタイミングも重要になってきます。やみくもに動くのではなく、転職の応募や採用が多い時期を狙って転職活動をすることも成功の秘訣です。
私自身は転職サイトを利用して時間を有効活用できたので満足していますし、今後も転職の機会があれば利用するつもりです。
「看護師の転職活動は転職サイト?それとも自力?」まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は転職活動の方法の中でも「転職サイトと自力で探す方法編」と題してお伝えしてきました。
看護師の転職活動と一言で言っても、色々な方法があることが分かったと思います。
それぞれにメリット・デメリットがありますし、相性もあるかと思います。一つの方法に限定せず、組み合わせて利用していくのも良いかもしれません。
転職活動の方法を正しく知ることは、転職の選択肢や視野が広がる可能性を秘めています。ぜひ、自分に合う転職活動の方法を見つけて有意義な転職をしてくださいね!
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